Magenta

ホルモー六景

鴨川ホルモースピンオフ作品。


面白かった、とにかく面白かった。万城目学さんにハマるきっかけになりそうな程の面白さでした。

短編が6話収録されていて、それぞれが鴨川ホルモーで出てこなかった人や出てきた人のお話でどこを読んでもニヤニヤしていました。


一番好きな話は、凡ちゃんと青年のお話かなぁ。

凡ちゃんは最終的に安倍と付き合うことになりますが、自分に滅法自信の無い凡ちゃんに片思いする男子高校生がチャリンコデートするお話。

青年が、凡ちゃんに対してよくわからない不思議な人という印象から、ある事件をきっかけに凡ちゃんはすごい人だと思うようになって一緒にバイトしていくうちにだんだん凡ちゃんに恋をする…。

最後に凡ちゃんが好きな人とデート取りつけた話を聞いて、自分が凡ちゃんのこと好きだったんだと自覚するシーンはニヤニヤがMAXだった私!!!!

ほんとに可愛い好き頑張れ青年!!!!と思ってたよ笑笑

鴨川ホルモーにおいても凡ちゃんが一番好きなキャラクターだから今回ももちろん凡ちゃん絡みのお話でした。


このホルモー六景の面白いところは、全ての人間がどこかなにかで繋がっていることだと思います。絶対前作含めホルモーの話を読んでると、ちょっとしか出てなくても「あ、あの時のことか!」ってなります。

伏線回収って言っていいのかな笑


万城目さんの文章はほんとに人を引き込む力があるなぁと思います。

これを機にホルモー以外の万城目学作品に手を出してみようかなと思っている所存です。

森見登美彦さんに並ぶふわふわコメディ感だなって笑

自分ではあまり読まないタイプの小説だったので、貸してくれた友達には感謝ですね。

Sai

knowing is seeing.

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