White

The greatest showman


人生どん底のクズ男の人生盛り返し物語(?)


ストーリーはいわゆるよくある話で、底辺生活の人生を奇抜なアイデアで切り返して成功するけれど、欲にまみれた男が欲を求めすぎて家族も信頼も全て失ってしまう。そこから仲間に支えられながらやり直すというお話です。

またこの男が成功した”サーカス”ですが、ただのサーカスではありません。

いわゆるフリークショウというもので、彼曰く「ユニーク」な人々で構成されています。それはたとえば小人病であったり、体毛の濃い女性であったり、世間から疎まれるような人々ばかりです。

彼女たちには居場所はありませんでした。しかし、彼らに救いの手を伸ばしたのも、世間的には底辺であった彼だったのです。


彼はとっても自信家で、いかなる時でも自信を持った素晴らしい男でした。そんな男についてくる妻もいるし子どもたちにも囲まれ彼は成功したのです。

これも家族の支えの元でした。


ショーを成功させるにつれ、彼は世間の意見を気にするようにします。

上流階級を呼び込むことさえ出来れば、また上流階級にこのショーが受け入れられることが出来ればさらなる成功に繋がると。

その過程で出来た相棒のコネをつかい、イギリスの女王にところでであったのが、欧州で有名なオペラ歌手でした。

彼女にであったことが崩壊の第一歩だったのでしょう。

上流階級の場に出ることが増えるにつれ、彼はフリークたちを恥ずかしがるようになります。

きれいな場に出てくるなと。入場を制したりします。

お前がここまで連れてきたのではないかといらだちましたね笑

そこで歌われる”this is me”は圧巻でした。1番印象に残るというか、フリークたちの世間への怒り、差別のまなざしを受けて生きてきた強さを感じ取りました。


成功への欲にまみれた男は、フリークたち、相棒、家族さえもほったらかしにして、アメリカ中を飛び回ります。

男がいなくなった劇場は崩壊をたどり、オペラ歌手に惚れられたあげく見事に振った男は仕返しにスキャンダルを取られ、家族をも失います。

欲におぼれた結果ですね。


そんなかたおり、相棒とフリークの恋の場面が描かれますが、これが最高に性癖に刺さりました。身分の差、家族からの冷たいあしらい、彼女の怒り…。好き…。

一度は世間体や身分を鑑みた相棒君ですが最後はきちんと彼女を追いかけます。

相棒君の方が遙かにかっこいいですね。


そうして家主の留守中に起きた放火により劇場を失い失敗に気づいた男がショーを再建させるというストーリーです。


男も所詮は底辺のでだったからでしょう、成功を追い求めすぎ、何もかも失うまで気づかないという点が人間らしく、またリアリティのある様子でした。

この話は身分の差を描いた描写も多く、底辺の人生をうまく描写しています。私たちがみてかわいそうだとか感じたり、涙を流すことすらそれは無意識の差別、どこかに優越感を感じているからこそだと思います。


まあとかく言えることは人間欲にまみれると、周りが見えなくなるのはいつの時代も同じですよねということではないでしょうか。



この映画が歌がいい。





Sai

knowing is seeing.

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