Right green

鴨川ホルモー 万城目学


読めば必ずホルモーと叫んでみたくなります。

不思議な小説だなあと言うのが第一印象の本でしたね。現実にありそうでなさそうなお話というか、よくよく探せば、小説内に登場する「連中」も文献などに残っていそうですね。


舞台は京都。鴨川を中心に(?)四大学間で繰り広げられる大学生の戦争ごっこ。とだけであればどこにでもありそうな小説ですがこれはそうではありません。戦争の手段に「鬼」が登場します。この鬼がまたかわいいサイズで。見た目もとっても想像しにくいような子たちです笑彼ら「連中」の遊びに巻き込まれた大学生のお話といった方が正しいような気がします。

またチーム内抗争もあり、その理由が女性関係のもつれというようなありきたりのものであるにもかかわらず、そこの部分の面白さも充分です。何より楠木ふみがかわいい。誰がなんと言おうと楠木ふみはかわいいんです。いわゆるツンデレですね。

眼鏡を外すとかわいいという鉄則も忘れずに。


対する早良京子は典型的なゲス女というか、人を見た目で判断すべきでないとはこのことですね。美人には要注意。

痴話げんかに巻き込まれた哀れな主人公の姿は同情を禁じ得ません。

この小説にあるふみの鼻を触った事による主人公の、鼻への執着の裁ち切りのシーンは、この人の大事な感性と言えばこれだろうなと言う想像があったがために、謎にすっきりしたシーンでした。


タイトルだけ見ればなんやこの本は、となるようなもので、今回も友人から借りなければ決して手に取らないようなジャンルの本だけに新しい出会いでした。

これは二回目のある本だと思います。



Sai

knowing is seeing.

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